米軍基地でカメルーン料理。
先週末、料理教室のため横須賀米軍基地へ行ってきた。先生はカメルーン出身アメリカ人のスコラチカさん(以下スコちゃん)。
スコちゃんは27歳。カメルーンで生まれ、10歳の時にカナダに移住。アメリカ人のご主人と結婚し、4歳のブリシーラちゃんと3人で米軍基地に住んでいる。
今回のテーマは“Thanks Giving Day♪”。ターキーをメインにさまざまなアフリカン・アメリカン料理=ソウルフードが並ぶ。
今回は料理から参加した生徒が私を含め5人、食事から参加した生徒が4人と、とっても賑やかなパーティー。
私は横須賀米軍基地へ行くのは初めてだった。根岸の米軍基地へは何回か訪れたことがあったが、スケールが全然違う!広い広い!
ゲートで身分確認を受けてからスコちゃんの車で10分ほどひた走る。当たり前だけど、アメリカ人がいっぱい。ここが日本であることを忘れそうになるが、道路の「止まれ」の標識を見て、やっぱり日本だったと気付く。残念!
スコちゃんのマンションに着き建物にはいると、アメリカやヨーロッパの家特有の、あの、何というか、スーパーの洗剤売り場のような匂いが漂う。この匂いをかぐと、私はルンルンな気分になる。何だか外国にいる気分♪(だから日本だって。。。)それにしても、この匂いのもとは何なのだろう。いつも不思議に思う。
さて、いよいよお料理開始!
今回のパーティーメニューは時間がかかるものが多いため、ターキーとケーキはすでにスコちゃんが準備してくれた。習ったのは、ターキーの味付け方法、スタッフィング、サイドディッシュなど。
スコちゃんは料理をお母さんから習ったそうだ。そして、「お母さんの味」をルーツに、自分で色々と試し、経験から一番おいしいと思うオリジナルレシピを生み出したのだと教えてくれた。
これには私も心から共感!私も、母親の味を基本に、料理本などを参考にしつつ、自分が良かれと思う味付けを試しながらオリジナルレシピを体に染み漬けるよう努力している。ただ、まだまだ修行中の私(29歳)に比べ、27歳ですでに数々のレシピを身につけているスコちゃんはやっぱりすごい!
今回のメニューはこんなに盛りだくさん。*マークが今回習った料理。
・Turkey 〜ターキー*
・Black eye peas 〜ブラックアイビーンズの煮物*
・Ham 〜骨付きハム
・Macaroni & Cheese 〜マカロニ&チーズ*
・Corn bread 〜コーンブレッド
・Collard greens 〜カラードグリーンの炒め物*
・Stuffing 〜ターキーの中の詰め物*
・Sweet potato pie 〜スイートポテトパイ
・Pumpkin pie 〜パンプキンパイ
・Cherry coffee cake 〜チェリーコーヒーケーキ
・Turkey 〜ターキー
Huge!!!そして、とってもジューシー!料理教室はローストの途中から開始。コリアンダー等を使ったスコちゃんオリジナルの味付けで長時間ロースト。バターを塗らず、肉汁を何度もかけながらローストしていく。
残った肉汁でグレイビーソースも作成。
クランベリーソースもターキーによく合う。
・Black eye peas 〜ブラックアイビーンズの煮物
ブラックアイビーンズと野菜を煮込んだソウルフード。ブラックアイビーンズはカメルーンでよく食べられるらしい。
・Ham 〜骨付きハム
思わず「どこに売ってるの?」と聞きたくなるような骨付き肉を塩漬けし、ハーブやスパイスで味付けしてローストしたもの。旨味たっぷり。
・Macaroni & Cheese 〜マカロニ&チーズ
チェダーチーズをたっぷり使用。濃厚で香りも良い。
・Corn bread 〜コーンブレッド
軽くて香ばしいスコちゃんのコーンブレッドは大人気メニュー。ほのかな甘みと塩味のバランスが何とも言えない。使用するコーンミールは、粒の細かいモノより荒い粒のモノの方がおすすめ。
・Collard greens 〜カラードグリーンの炒め物
特製ソーセージと一緒に煮込んだ典型的ソウルフード。カラードグリーン(アフリカンキャベツ)はキャベツの一種らしいが、見た目と味は高菜やほうれん草に近い。
・Stuffing 〜ターキーの中の詰め物
本来はターキーの詰め物?今回は別に用意し、サイドメニューの1品。ターキーの鶏ガラ、コーンブレッドのパン粉を使っていて、とても香ばしくおいしい。
・Sweet potato pie, Pumpkin pie and Cherry coffee cake
パンプキンパイはシナモンが効いていて甘さ控えめ。「Thanks Giving Day といえばスイートポテトパイ」らしいけど、パンプキンパイを食べたらお腹が一杯になってしまい手を出せなかった。。。チェリーケーキはオットへのお土産に。
アフリカの料理って、あまり食べる機会がない。しかも、アメリカと融合したソウルフードは日本ではほとんどお目にかけない。カラードグリーンやブラックアイビーンズなど食材は珍しいモノも多いけど、味付けはそれほどクセがなく、野菜も多くて日本人に合ってる気がした。
今回、食べきれなかった分は、みんなでお持ち帰り。家でお留守番のオットに手みやげができて良かったわ。(夕飯になるし。。。)ターキーは骨付きのまま持って帰った。これを煮るとおいしいスープになるらしい。
今回は英語料理教室Niki's Kitchenを主催しているNikiさんも参加されていて、帰りに基地のフードコートを案内してくれた。Taco Bell、Cinnabon、Cafe Sbarro、Starbucks Coffee、Subwayなど、ファーストフードが勢揃い。
ショーケースに並ぶピザが超ビッグなら、かぶりつく人達も超ビッグ。う〜ん、やっぱりここはアメリカだ。
お腹が一杯なので、とりあえず、オットへのお土産にフルーツジュースを購入。今度、お腹が空いているときに来てみたいなぁ。
基地の中を歩いてるだけで旅行してる気分♪
現実逃避にもってこいの楽しい1日だった。
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<作り方>
種類が多いので、要点だけ書いておこう。
すべて英語での説明だったため、聞き間違いがあったらごめんなさい。
・Turkey
ターキーのお腹にセロリとニンジンを詰める。
Anise Seed、Coriander Seed、Spic'n Saltをブレンドしたマリネ液に漬け、オーブンバッグに入れてひたすらローストする。
*オーブンバッグなるものを初めて見た。しかもターキー専用。
・Black eye peas
ブラックアイビーンズを一晩水につけてから茹でる。
刻んだトマト、タマネギ、ネギを油で炒めトウガラシとブイヨンで味付けする。
すり下ろしたニンニクとショウガ、コショウをまぜた液を茹でた豆に加え、炒めた野菜も混ぜてコトコト煮る。
・Macaroni & Cheese
マカロニ(1袋)をゆでておく。
卵(1個)、牛乳(2カップ)、塩、ブイヨンをマカロニに混ぜる。
チェダーチーズ(450g)をすり下ろし、マカロニに少しずつ加えて混ぜていく。
200度以上(MAXらしい)のオーブンでじっくり焼く。
・Collard greens
冷凍のCollard greenとTurnip greenを鍋に入れ火を付ける。
特製ソーセージ、刻んだトマト、タマネギ、トウガラシ、ブイヨンをいれて煮る。
・Stuffing
たっぷりのバターで刻んだセロリとタマネギを柔らかくなるまで炒める。
火から下ろし、容器に入れて塩コショウ、セージで味付けをする。
コーンブレッドのパン粉とターキーの鶏ガラ(※)を加えて混ぜ、時々混ぜながら170度くらいのオーブンで40分ほど焼く。
※ターキーの首部分を煮込んで作った特製鶏ガラスープ。
・Corn bread
*作成済みだったけれど、作り方を教えてくれた。これなら気軽に作れそう。
小麦粉 11/4カップ
コーンミール 3/4カップ
砂糖 1/4カップ
ベーキングパウダー 小さじ1
塩 小さじ1/2
牛乳 11/4カップ
サラダ油 1/2カップ
卵 1個
オーブンを200度くらいに温めておく。
dry ingredients(小麦粉から塩まで)をすべて混ぜておく。
牛乳、サラダ油、卵を混ぜ、dry ingredientsに加える。粉っぽいところがなくなる程度に混ぜる。
生地を型に流してオーブンに入れ、表面がlight golden brownになり中心に楊枝を刺して何も付かなくなるまで(およそ25分)焼く。
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