大切なもの。
今夜はオットが実家に帰っていていない。私も一緒に行こうと思ったけど、今日も明日も用事があるため夜は家でお留守番。職場の先輩とランドマークタワー70階のバーでお別れ会をし、さっき帰ってきた。
私は1人で夜を過ごすのは、結婚してから初めて。誰もいない家はがらーんとしていて寂しい。でも、これってオットにとってはいつものことだった。私はずっと3日に1度当直だったから。「独身気分でいいでしょ。」「愛人を連れて来れて良かったね。」などと言って放っておいたけど、ほんとはどんな気持ちだったのかなぁ。ま、きっと口うるさいヨメがいなくてのびのびしてたんだろうけどね。
ステレオやテレビをつけたいけど、引っ越し準備のためすでにコードを抜いているので、今、唯一の音源であるiMacのiTunesを聞いている。iTunesにはなんとなく聞きたくなった曲(あえて邦楽のみ)を新旧15曲くらいダウンロードしてある。
その中に、私の運命を決定づけた曲がある。それは、みつきの『大切なもの』。作詞作曲はコブクロのナントカさんで、映画「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ」の主題歌。(私は観ていないけど。)
この曲を初めてちゃんと聞いたのは、7月の宮古島ダイビング旅行の帰りのこと。1人で飛行機に搭乗し、あの耳が痛くなるヘッドホンで機内音楽を聞いていると、みつきの澄んだ声が流れ出した。そのころ、ちょうどオットのアメリカ行きの話が進んでいて、私は一緒にアメリカへ行くか、残って仕事を続けるか迷っていた。9割は一緒に行く気持ちでいたけど、どうしてもやりたい仕事があったためはっきりとは決められず。。。そんな時にこの歌詞が流れ、ハッと何かに気付かされた。
♪大切なもの失って 初めて知る 強さがある事
教えてくれた君が僕の大切なもの だからそばにいたい♪
知っている人は知っているだろうけど、オットと私は付き合っていた頃に半年の空白の期間がある。付き合って3年ほど経ったころのことだった。まぁ、色々あってね。そんなこともあって、一度大切なものを失った私の過去を含め、この歌詞はその時の自分と、痛いくらい完全にシンクロしていた。そして、そばにいようと決意した。
ちょっとした細かい障害が自分を迷わせているけど、本当の気持ちを単純に純粋にポンッと吐き出すと、やっぱり一緒にいるのが一番。ちなみに、この歌の他の歌詞も、全てシンクロしている。たぶん、この歌をコブクロが歌っていたら、私の心には止まらなかっただろう。15歳の純粋な澄んだ声だったから、心に届いたんだろうな。
音楽の影響って怖いね。でもおもしろい。聞く人がそれぞれ色んな思いを重ね合わせながら聞いてると思うと、1つの歌でたくさんの人生を歌ってるみたい。
引っ越しの2週間前に全てのカーテンをはずしてしまったオットに腹を立てたり、送別会ばかり行って準備をしない私にオットがキレかけたりと、最近はオットとぶつかってばかり(原因はほとんど私)。でも、そばにいると決意した以上、苦難も一緒に乗り越えて行きたいと思う。久々にこの曲を聞いて、心の純粋な部分が顔を出した。大切なものを大切にしていこう。
- アーティスト: みつき
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2007/06/20
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