5年ぶりのコロンビア料理。


私の心の癒し、英語料理教室。先週、横浜本牧へコロンビア家庭料理を習いに行って来た。先生は鼻メガネが愛くるしいルス(Ruth)さん。

私がルスさんのクラスに参加するのは3回目。ただし、最後に参加したのは5年も前のこと。
思えば、私が初めてこの英語料理教室Niki's Kitchenに参加したのもルスさんのクラスだった。当時、どんな料理教室なのだろうとおそるおそる訪問した私を、ルスさんはあたたかい笑顔とリラックスできるムードで迎えてくれた。
日本にいながらにして、地球の裏側にあるコロンビアの料理を、その国の方から習うことができることに感動。クッキングスタジオではなくご自宅で習えると言うのも貴重な体験であり、雰囲気をそのまま味わえるという大きな魅力でもある。それ以来、この料理教室にはまって各国の先生のクラスに参加するようになったのだった。
なかなか予約がとれず、ルス先生とはだいぶご無沙汰してしまったが、今回は参加予定だった友人が前日になって行けなくなり、急遽参加することとなった。ラッキー!


当日、ワクワクしながらご自宅へ入ると、ルスさんも部屋の雰囲気も5年前のまんま。なんとなくひと安心。私たちが到着すると、ルスさんはご主人に「音楽をつけて!音楽がないと料理ができないわ」だって。さすがラテンの女性です(笑)。
部屋に入ると、すでに準備してくれていたドリンクと軽食をいただいた。これらも今回のメニューの一部なのでさっそくご紹介。(もちろんレシピと作り方を教えてもらいました。)


Oats refreshing〜オーツ麦ドリンク

コロンビアではとてもポピュラーなドリンク。麦をシナモン、グローブ、砂糖と一緒に煮込み、牛乳、氷と一緒にミキサーにかけたヘルシードリンク。オートミールを飲みやすくした感じで、さっぱりとしておいしい!麦のツブツブとした食感がクセになりそう。


・Arepas(Fried of fresh corn)〜トウモロコシのパンケーキ

コロンビアではほぼ毎朝食べられているという定番メニュー。すりおろしたトウモロコシと卵、チーズなどを混ぜて焼いたもの。普通は油で揚げるそうだが、ルスさんは油っこいのが嫌なのでそのままフライパンで焼いていた。トウモロコシのほんのり優しい甘さとチーズのコクがマッチしていて、あとを引くおいしさ♪


軽食をいただきながら、自己紹介タイム。今回の生徒は、私を含め女性5名、男性1名の計6名だった。アラビア料理を教えていると言う女性や、生ハムを自分で作るという男性など個性派グルメぞろい。
私の番のとき、以前にもルスさんのクラスに参加したことを言おうとしたら、その前にルスさんから「あなたは前にも来たわね。覚えてるわ。」と言ってくれた。5年も経ち、いくらなんでも忘れていると思っていたのに、うれしい!
お互い自己紹介し、和気あいあいとした雰囲気で料理がスタートした。


それでは、今回のメニューの続きをご紹介。
・Cocktail Cebiche with coconut milk〜カクテル・セビッチェ

セビッチェはいわば南米版・魚のカルパッチョ。今回の魚はメカジキ。南米各国にセビッチェがあり、それぞれの国の中でも色々な味付けのセビッチェがある。今回は夏らしくココナッツミルク風味。(この料理は一晩漬け込む必要があるため、今回は先生が事前に準備してくれていた。)

味の想像のしにくい料理でドキドキだったけど、食べてみると南国の風味でとっても美味!魚をレモンとオレンジジュースでしめてあるおかげで、濃厚なココナッツミルクもクセがなくなりさっぱりと感じられた。チリソースをかけていただくと、キレが出て一層おいしくなった。


・Sopa de Arroz(Rice Soup)〜お米のスープ

コロンビア風リゾットといった感じでしょうか。たっぷりの牛肉、豚肉を煮込んで作ったBroth(コンソメスープ)にジャスミンライス、ジャガイモ等の野菜を加えてさらに煮込んだもの。お肉の旨味が良く出たやさしい味で、クミンやコリアンダーの香りが良い。アボカド、オムレツ、オガード(下記参照)を添えて。熱々スープなので、みんな汗をビッショリかきながらいただきました(笑)。


・Hogado Consulte Glosario〜香味野菜のソース

サルサに似た薬味ソース。トマトとネギのみじん切りを煮込んで味付けしたもの。スープに加えるとさっぱりとした味に。バゲットにのせて食べてもおいしい。


・Fruit Macedonia〜グレープフルーツ・ボート

グレープフルーツの皮をボートにして様々なフルーツを乗せたデザート。今回はたっぷりのピンクグレープフルーツ、スイカ、メロンをオレンジジュースとハチミツで味付け。夏らしくて食後にぴったり。


・Coffee with Cointreau〜コーヒー(コアントロー風味)

食後のコーヒーとともに「お好みでどうぞ」と出されたコアントロー。日本でもポピュラーな飲み方なのかな?私は初体験。少しだけ加えて飲んでみたら、柑橘系の香りが良くて不思議なおいしさだった。コロンビア料理の後だったから、雰囲気に合ってさらにおいしく感じたのかもしれない。こういう出会いも楽しみの一つ。


食事をしながら、みんなでおしゃべり。ある生徒さんがルスさんに「やっぱり南米は犯罪が多いんですか?」と聞いたところ、ルスさんは「最近はそれほどでもないわよ。」といいながら、昔コロンビアで空き巣にあって1時間で家が空っぽになった話、メキシコの教会を観光中に首につけているネックレスを盗まれた話をしてくれた。良い人もたくさんいるのに、そういった犯罪者のせいで危険なイメージが先行してしまうのは残念。もちろん、危機意識をもって注意するに越したことはないのだけど。
「ある日、鍵を開けたまま出掛けたら、それに気づいた隣の家の人が玄関の前で私が帰るのを待ってたのよ。」と笑いながら話すルスさん。笑い事じゃないですよ!でも、そんなほんわかしたルスさんが憎めません。。。


アラビア料理を教えていると言う生徒さんの話にルスさんが興味を持ち、今度、みんなでアラビア料理教室を開くことになった。広がる友達の輪!楽しみだな♪


今回も満腹満足。ごちそうさまでした!


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今回は2品のレシピをご紹介します。


・Cocktail Cebiche with coconut milk〜カクテル・セビッチェ


<材料>
魚の切り身     500g
にんにく(つぶす) 2片
タマネギ(スライス)2個
ココナッツミルク  1カップ
とうがらし     小さじ1
塩         大さじ1
レモン汁      2個分
オレンジジュース  適宜
チリソース


<作り方>
・魚を一口大に切り、レモン汁とオレンジジュースにひたす。
・ニンニク、タマネギ、塩、とうがらしをあえて、数時間(できれば一晩)マリネする。
・ココナッツミルクとあえ、さらに2〜3時間ねかせる。
・お皿に盛り付け、チリソース、コリアンダーなどをお好みでそえる。


・Sopa de Arroz(Rice Soup)〜お米のスープ


<材料>
Broth(コンソメスープ)の材料
   水       16カップアメリカサイズなので1カップ=250CC)
   牛肉      750g
   豚肉      500g
   長ネギ     適宜
   セロリ     適宜
   塩、コショウ  適宜
   クミンパウダー 適宜
   ベイリーフ   適宜

ジャスミンライス   1カップ(水に30分以上ひたしておく)
ジャガイモ      5個
油          大さじ2
タマネギ       2個
グリンピース     適宜
ニンジン       1本
卵          4個
コリアンダー(生)
パセリ(生)


<作り方>

・Brothを作る。水、牛肉、豚肉、長ネギ、セロリ、塩コショウ、クミンパウダーを大きな鍋に入れ、お肉がやわらかくなるまで煮込む。(約1時間)






・お肉を取り出し、水にひたしておいたジャスミンライスを加えて煮込む。








・取り出したお肉を小さく切り、Hogado(香味野菜ソース)をかけて置いておく。







・野菜、タマネギ、コリアンダー(半量)、塩コショウ、クミンパウダーを加え、野菜に火が通るまで煮込む。
・出来上がる5分前にスープにお肉を加え、濃い目に味付けする。



・卵でオムレツを作り、冷めてから一口大に切る。

・アボカドとHogado(香味野菜ソース)をかけていただく。