「諦める」という言葉。


先日、仕事はできないけど人が好い上司が唐突にある話をしてきた。すごく忙しいときに何かと思ったら、こんな話。
「最近仏教にはまってましてね。昨日知ったんですけど、仏教用語では『諦める』という言葉は『物事を明らかにする』とか『悟る』という意味だそうですよ。」
びびびっ!!!!!
何の気なしに言った上司の言葉が、その時の自分の心境と見事にシンクロし、雷が落ちたようだった。


前の日記にも書いたけど、私には今の会社の中で昔からやりたかった仕事があり、6月に異動希望の申告をした。厳しい勤務だけれど、やっぱり憧れていた仕事を諦めたくないと思って。
しかし、ここにきて、やっぱり諦めざるを得ない状況になった。ただ、やっぱり「諦める」っていうのは、なんだか「負ける」気分が伴って悔しい。何に負けるのかはわからないけど。
負けず嫌いの私はその部分だけがモヤモヤしながらも、その状況を飲み込もうとしていた。


そんな矢先の上司の言葉。「諦める=明らかにする」。なんてポジティブなんでしょう!気に入ったわ、その解釈!どんより曇り空に雷が落ち、その後一気に晴れ渡った気分だった。
そう。私は諦めることで、未来を明らかにするんだ。悟りをひらいていくんだ。


そんなわけで、本職、9月末で退職することとなりました。
8年半着た制服ともサヨナラ。
今秋、オットの仕事によりアメリカへ飛び立ちます。