母の日ランチ“La Grappe”。



「母の日」に先立つ先週金曜日、母とランチをしてきた。(アップが遅くなってしまった。。。)お店は、西麻布のフレンチレストランLa Grappe(ラ・グラップ)
友人naruに誘われて、このお店が企画したサロン(料理教室やネイル&ワイン講座)には参加したことがあったけれど、気づけば普通に食事をしたことがない。サロンで出された料理はどれも丁寧で美味しく、いつかきちんと食事をしたいと思っていたので、今回、母を連れて訪れてみた。


お店は西麻布の静かな路地裏にあり、全14席くらいのこぢんまりとしたレストラン。平日のランチということもあり、この日は私たち2人の貸切だった。ちなみに、ディナーや休日ランチは混雑している。すべて私たちのペースでサービスされるという贅沢なランチ♪


こちらのオーナーシェフ、加藤清和シェフは30代後半の素朴で温かい雰囲気の方で、その癒される雰囲気もこのレストランが好きな理由のひとつ。シェフはフランスやスイスで4年半修行し、表参道「アンフォール」や代官山「ラブレー」の料理長も務められた実力派。でも、まったくおごることなく、お料理のことを質問しても、とても丁寧に惜しげなく知識を分け与えてくれる。


ランチコースは1890円、3150円、5250円の3種類あり、今回は「シェフおまかせコース」(5250円)を頼むことにした。この値段では考えられない贅沢なお料理をご紹介。


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・お突き出し〜ブータンノワール、蕎麦の実のスナック、タラモサラダ
ブータンノワールは「豚の血の腸詰」でクセのないレバーといった感じ。濃厚でとっても美味。シェフからのサービスでシャンパンを1杯ずついただきました♪


・前菜〜人参のムースとコンソメジュレ、ウニ添え
超濃厚ながらやさしい味の人参のムースとコンソメジュレがとても合う。そして、中に隠れたたっぷりのウニがコクを与えて、もう、とろけそ〜。母もとっても気に入って「これだけでも満足だわ〜」と言ってました。


・お魚料理〜ホタテ貝のポワレと紫キャベツ、マンゴーのハーモニー
本来は前菜として用意されているものを、母の「ホタテを食べたい」のリクエストにより魚料理として出していただいた。
ホタテに程よく火を通してあり、生とは違うホタテの香りが口にふわっと広がる。ソースは味は薄めだけどしっかりしていて、ホタテの風味を引き立てる。付け合わせのマンゴーはサワークリームと和えてあり甘味と酸味のバランスが絶妙!
ちなみに、料理教室のとき、シェフから「ホタテは油を使わずにポワレにした方が風味が生きる」と教えていただいた。執務の参考にしてください。


・お肉料理〜鴨のロースト、フォアグラ添え
ただただ美味しい!説明の必要なし。
でも説明します。鴨だけでも美味しいし、フォアグラだけでも美味しいのに、それを合わせちゃったりして。しかも、ソースが鴨にもフォアグラにもきちんと合う。付け合わせとしてゴボウとともにソテーされているプルロット茸も肉厚で風味が良かったなぁ。。。(回想)
上に添えられている「つくし」のような野菜はアスペルジュ・ソバージュというフランス産の野生のアスパラガス。甘味がありとっても風味がいい。この2週間しか収穫できないため、なかなか口にできないものだとか。ついてるわぁ♪

先日このレストランで食べて惚れ込んだホワイトアスパラガスについてブログにも書いたけれど、今回、シェフに「あの時のホワイトアスパラガスはどこ産ですか?」と聞いたら「フランス産ですよ」と言って持ってきてくれた。

すご〜い!こんなに太かったのね。
タダモノではないと思っていたけれど、やはり。。。
これは普通では手には入りましぇん。







・ワイン〜Cotes du Rhone Villages Cairanne Cuvee Col du Debat 1998(コート・デュ・ローヌ“ケランヌ”)
ここで本日のワインについて。母も私も赤ワイン好きなので、迷いなく赤ワインをお願いすることに。重口が好きな私たちの好みをサービスの男性に伝えていくつか出してもらった中から選んだ。
グルナッシュ64%、カリニャン19%、シラー13%、クノワーズ9%。酸味がなく、重めだけれど苦味はまったくなくとても飲みやすい。スミレのような甘味のある華やかな香り。1998年のせいか開けてすぐでも美味しく、料理にも合い。。。2人で1本空けちゃいました。


・チーズ盛り合わせ
こちらはコース外だけれど、ワインも余っていたのでお願いした。ブルーチーズ好きの母のリクエストで入れてもらったチーズが「ロックフォール」(写真左)。世界三大ブルーチーズのひとつで、羊の乳からできている。実は私はブルーチーズが得意ではないのだけど、以前ワイン講座の時にこのチーズを食べて「こんなに食べやすいブルーチーズもあるのね」と驚いた。今回もおいしくいただきました。


・デザート〜プチトマトのコンポートとグラニテ ヴェルヴェンヌのシャーベット添え
トマトのデザート?と一瞬戸惑ったけれど、このデザートはレストランの代表的なデザートらしい。たしかに、プチトマトのコンポートは生臭みがなくプチトマトの甘さが引き出されてておいし〜。ヴェルヴェンヌというのは柑橘系のハーブだそうで、とっても香りのいいシャーベット。さっぱりしていてお酒のあとにぴったり♪


こちらがヴェルヴェンヌ。甘酸っぱい香りの柑橘系ハーブ。
わざわざ持ってきてくれました。









・一口菓子
コーヒーとともに出された一口菓子。手前のクッキーは塩味のきいたショートブレッドのようなお菓子で口の中でホロホロっととける。左はナッツの香ばしいお菓子。奥は生チョコでこれも口に入れた瞬間とろけちゃう。最後まで随所にこだわりが感じられ、ぬかりなく美味しかったわぁ。


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シェフやサービスの男性とお話をしながらのんびりお食事をしていたら、4時間も居座ってしまいました。まあ、それだけ居心地のいいお店ということで。
本格的なフランス料理で、このコストパフォーマンスの良さ。(ディナーでもそれほど変わらない。)小さなレストランだからこその暖かいおもてなし。おかげで母の日のすてきな贈り物になりました。
次はオットを連れて行こっと。理由は。。。てきとーに考えるさ。


La Grappe(ラ・グラップ) http://www.la-grappe2004.com/
〒106−0031 東京都港区西麻布1-11-1ドリーム小野塚1F
Tel (03)3403-2029 定休 毎週月曜 
ランチ:12:00〜14:00(L.O) ディナー:18:00〜22:00(L.O)