3億円の価値。


昨夜は、洋服を着たまま化粧も落とさず15時間寝てしまいました。
と言っても、別に、酔っぱらいではありません。
10日間の研修で久々の日勤生活。研修の翌日からさっそく当直生活に舞い戻り。しかも当直明けに、土曜にもかかわらず課長が課員を呼び出し講習会を実施。生活サイクルの変化に体がついていきません。。。


そんな話はさておき。。。


先週、職場の研修の際に「3億円事件」の現場を通りがかった。
府中街道からちょっとそれた通称学園通り。写真の左側は都立府中高校、右側は府中刑務所。

事件発生は今日からちょうど38年前、昭和43年12月10日。(書き始めてから同じ日と気付いた。)
事件経緯は皆さんご存知の通り。銀行の現金輸送車がニセ白バイ警察官に現金輸送車ごと乗っ取られたという、日本史上はじまって以来の巨額強奪事件。


私が初めて3億円事件の話を聞いたのは、きっと小学生のころだったと思う。金額を聞いて「3億円???????」と驚いたのは確か。その時の「3億円はすごいお金」というイメージが自分の中に冷凍保存されたまま、20年ほどの月日が経った。


20年経てば、時代も変わる。私の中の貨幣価値も変わる。


この間、事件現場に立ったとき、冷凍保存されたイメージが一気に解凍された。
「3億円って、それほどの金額でもないよな」
もちろん、3億円なんていうお金を自分が持ってるわけではない。見たこともない。ただ、大金であることには変わりないけど、そこまで日本中をおびえ震わせる程の巨額ではない気がする。。。


事件発生から38年。当時の3億円って、どのくらいの価値だったのだろう。
3億円と言えば宝くじ。(う〜ん、安直。。。)
調べたところ、昭和43年当時の宝くじの当選金は1000万円。いざなぎ景気まっただ中の当時、1000万円は破格の金額で宝くじは大人気だったらしい。
宝くじが1000万円の時代の3億円。単純計算で、当時の3億円は今の90億円
恐れ入りました。


ちなみに、事件発生の5年前に公開された黒沢映画「天国と地獄」の中で、誘拐の身代金は3000万円。恐ろしい大金だと世間を震わせた。


当時の3億円の価値と、イメージの冷凍保存の怖さを実感した今日この頃でした。