〜名古屋のおばあさん編〜


先週末、オットと2人で名古屋と京都へ行ってきた。


一番の目的は、名古屋に住むオットのおばあさんを訪ねること。
オットはおばあさんは足が悪く、私たちの結婚式には出席できなかった。
なので、結婚のご報告に。(もうすぐ入籍から1年経つけど。。。)


そして、「せっかくだから、そのまま京都まで行ってしまおう」ということで、私たち夫婦にはめずらしく、自転車旅行でも登山旅行でもない旅行をしてきた。
名古屋には宿泊せず、京都に2泊。


とりあえず、今回は名古屋編。(いずれ京都編も書くつもり。)


オットの母方のおばあさんの家は、名古屋のお寺。
浄土真宗大谷派で、東本願寺の系統らしい。
おじいさんはすでに他界しているので、今は伯父さん(義母の兄)が後を継いでいる。
オットのいとこも、すでに住職として働いている。


そのお寺、住所は「愛知県一宮市上祖父江」にある。
私を知っている人は、住所に聞き覚えがあるでしょう。
「ああ、だからか」と思うかもしれないけど、オットの母方のお寺なので、名字は別。たまたまです。


オットからお寺の話は聞いていたけど、訪ねるのは今回が初めて。
お寺に着くと、堂々たる赤い門が構えていた。
地元では通称「赤門寺」と呼ばれているらしい。
なるほど、目立ってます。


お寺に入ると、おばあさんがあふれんばかりの笑顔でお出迎え。
絵に描いたような、とってもかわいらしいおばあさん。
おばあさんは耳が良くないけど、話す言葉ははっきりしていて、とてもいい声をしている。
さすが、おばあさんも檀家さんを回ってお経を読んでいただけある。
(今でもたまに読経に出かけるという。)


おばあさんにとってオットは初孫だったため、いとこ達の中でも一番かわいがってもらったらしい。
今回の訪問も、すごく楽しみにしていてくれて、オットの顔を見るなり、嬉しそうにたくさん話を始めた。
内容はオットの小さいときの話がほとんど。
オットにとっては「いつも同じ話」でも、私にとってはどれも初めて聞く話なのでおもしろい。


「ここで大声をだして、寝かしつけたばかりの弟を起こしてしまった。」
とか、
「あそこを三輪車で回って道案内してくれた。」
とか。


ただ、ばりばりの尾張弁なので、ところどころ意味がわからない。。。
英語を聞いているときのように、前後の言葉や会話から意味を想像しながら聞いていた。


かわいいなぁ、と思ったのが、自分の娘(オットの母親)が60歳になったと気付き、
「私の娘が60かね。」
とつぶやいた表情。
おばあさんは、ぼんやりと空(くう)を見つめていた。


自然な反応なんだろうな。
親にとって、子供はいくつになっても子供。
でも、改めて年齢を耳にすると、驚くというか、認めづらいというか。
離れて暮らしているから、なおさらだったかもしれない。
あの瞬間、おばあさんは何を思っただろう。


その日は心地よい小春日和。
子供達、孫達に囲まれ、おばあさんは「私は幸せ」とつぶやいていた。