南インド料理教室


昨日、南インド出身のインド人、ラサさんの料理教室へ行っていきました。
*写真、レシピ等の掲載については、本人の了承を得ています。


これは、ネットで申し込む料理教室で、
「横浜本牧・山手・根岸米軍住宅などに住む世界各国の方が、それぞれの家庭で料理を教えてくれる」
という、とてもステキな企画。
(興味のある方はこちら


横浜根岸で一人暮らしをしていた時にはよく参加していた。
その頃行ったのは、インド人さん、バングラディシュ人さん、コロンビア人さんのご家庭。
どの家庭も英語で教えてくれるため、料理だけでなく英語の勉強にもなる。


ただ、この料理教室は定員4〜7名で、すぐに満員になりなかなか予約が取れない。
仕事が不規則な頃は1ヶ月後の予定などわかるわけもなく、迷っている間に満員。
最近、ようやく規則的に休みのある部署になったので、久々に参加することに。
今回は実に2年ぶり。
インド人のラサさんに会うのは3年ぶり。


ラサさんは南インドの港町ビシャカパトナム出身。
旦那さんの仕事で日本に来て9年。
最近日本語の勉強をしているらしく、3年前は全く日本語を話せなかったのに、昨日会ったらペラペラになっていた。
今回の料理教室は英語と日本語を交えて進行。
今回の生徒は4人。
(子連れの方がいたので、実際はプラス2人)


料理の前に、簡単なヨガレッスン。
インド音楽の流れる中、呼吸を意識しながら行う。
部屋中を流れる本牧の風が心地よい。


ヨガの呼吸法、プラーナマーヤ。
ホットヨガでも何種類か習っているけど、本場の方がやると何かが違う。
たとえば、鼻から吸い鼻から吐くテンポの早い呼吸法。
顔全体で空気を吸い込み、顔全体で吐き出す。
その顔の動きは、日本人にはマネできない。
横隔膜の動きも目を見張るモノ。
ベコリベコリと音が聞こえてきそう。


「太陽礼拝のポーズ」
 


いくつかのポーズを習った後、瞑想を行う。
おだやかな気持ち(ちょっと眠い)になったところで、料理レッスンへ。


インド料理というと、誰でもカレーを思い浮かべるけれど、今回はカレーはありません。
しかも、ラサさんは辛いモノが苦手なお子様に合わせて、普段からレッドチリは使いません。
でも、他の香辛料をたっぷり使うため、やっぱり味はインドの味。
チリの辛さがない分、他の香辛料の香りが浮き立ちます。


今回のメニューは4品。完成品をご披露。


  • Vegetable Pulav(ベジタブル・プラウ

 香辛料をきかせた炊き込みご飯。
 インドでは結婚式の後のパーティーでおなじみのおもてなし料理。日本で言う「お赤飯」の感覚かな。作り方はピラフに近い。

 香辛料の入ったヨーグルトソース。
 ヨーグルトに刻んだ野菜を入れ、香辛料と塩で味を付けるという、日本ではありえない組み合わせ。

  • Potato Patties(ポテト・パティ)

 野菜入りハッシュドポテト
 揚げてないので油っこくない。

  • Peanuts Ladoo(ピーナッツ・ラドゥ)

 インドの典型的なお菓子。
 色んな種類があるけれど、今回は砕いたピーナッツとヒヨコ豆の粉で作った。


メニューを見てわかるとおり、ラサさんはベジタリアン
ベジタリアンにも、卵と牛乳がOKの人とNGの人がいるけれど、ラサさんはOK。
「(肉を)カットしてなければ大丈夫」だそうです。


作り方を知りたい方は、<作り方>以下をご覧下さい。
(いないかな。。。)


スパイスは入れるタイミングで味が変わるらしい。
ラサさんのスパイス使いは、まるで魔法のよう。
何度も来てる生徒さんも、「どんなにマネしてもラサさんの味にならない」と嘆いていました。


さあ、食べましょう♪
 


部屋中、スパイスのいい香り〜。
お腹もペコペコ。


ラサさんにならって、手で食べてみる。
親指以外の手ですくい、親指で押し出すように口に入れ。。。
ボロボロボロ。。。


参りました。


料理はどれもさっぱりしていておいしぃ〜♪
Vegetable Pulavはクローブとカルダモンの香りがとてもいい。
ガラムマサラもパンチがきいている。
そのまま食べてもおいしいし、Raitaをかけるとさっぱりした味に。
Potato Pattiesは青トウガラシのさわやかな辛さにやみつき。
Peanuts Ladooは香ばしい香りがたまりません。
どれも、たくさんおかわりしちゃいました。


日本にあるインド料理屋さんは、ほとんど北インド料理らしい。
他の生徒さんから、東京駅の方に「ダバインディア」という南インド料理屋さんがあるとの情報ゲット。
ぜひ行ってみよう!


ただ、こうして家庭で一緒に料理して食べると、お店とはまた違ったおいしさがあります。
文化も学べるから、眉間につけている印が入れ墨ではないこともわかったし。


またラサさんの魔法にかかりに行こう。


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<作り方>

料理は4品同時進行。
でも、わかりやすいように1品ずつまとめておきます。

  • Vegetable Pulav(ベジタブル・プラウ

材料:バスマティライス       2カップ
   紫タマネギ           1個
   ピーマン           2個
   ミックスベジタブル      1カップ
   にんにく、しょうが      みじん切りして大さじ1
   水              4カップ
   塩              大さじ2
   ガラムマサラ         大さじ2
   クローブベイリーフ、シナモン、カルダモン 適量


一番右に写っているのがバスマティライス。
バスマティライスはタイのジャスミンライスと似ている香り米。
使う前に30分くらい水につけておくのは日本のお米と一緒。


スパイスの数々。
カルダモンはむかずにそのまま投入。
シナモンもスティックのまま投入。


油にスパイスを入れ香りを出し、刻んだ野菜を炒める。


途中でガラムマサラを入れて炒める。
バスマティライスと塩を入れてさらに炒める。


水を入れしばらく煮立たせた後、みじん切りしたにんにくとしょうがまぜる。
蓋をしてさらに熱し、最後は蒸らしてできあがり。

(材料:無糖ヨーグルト、タマネギ、トマト、塩、こしょう)


ヨーグルトに、刻んだ野菜を入れ、塩・こしょうで味を付ける。
きゅうりを入れることも多いらしい。
 


できあがり。これは簡単♪

  • Potato Patties(ポテト・パティ)

材料:じゃがいも       4個
   紫タマネギ        小1個
   青トウガラシ      2本
   パン粉         1カップ
   クミンシード      大さじ1
   塩           大さじ2
   コリアンダーリーフ又はガラムマサラ 適量


蒸したジャガイモの皮をむく。暖かいうちにむくべし。


野菜を刻む。
フレッシュな青トウガラシはあまり辛くないので子供でも大丈夫。


マッシュしたジャガイモとその他の材料をひたすら混ぜる。


よく混ぜたら型にとり、多めの油できつね色になるまで焼いてできあがり。
今回はかわいらしくハート型。
 

  • Peanuts Ladoo (ピーナッツ・ラドゥ)

材料:砕いたピーナッツ     1カップ
   ひよこ豆の粉       1/2カップ
   *手に入らなければ「きな粉」で代用OK。
   砂糖           1カップ
   バター          大さじ1
   水            3/4カップ


ひよこ豆の粉を、色がかわるまで煎る。
10分くらい。念入りに。


水を沸騰させ、砂糖を入れて粘り気が出るまで煮立たせる。
水にカラメル液をたらし、細く固まりができるようならOK。


ピーナッツ、ひよこ豆の粉、バターを加える。
弱火のまま混ぜ、鍋肌から離れるようになったら火から下ろす。


バターを塗ったプレートに入れてならす。


あら熱を取って冷蔵庫でさらに冷やす。
ナイフで切り分け、お団子にしてできあがり。