この頃。


この頃、なんだか、悩んでいる。その悩みというのも漠然としていて、なんだかすっきりしない。言ってしまえば、「自分はこのままでいいのかなぁ」といったこと。


淡々と仕事をしている毎日。今の仕事も嫌いではないし誇りに思っているけれど、何かもの足りない。昇任すれば何か変わるかと思ったけど、仕事に対する気持ちはほとんど変わらなかった。このまま、この仕事を続けていて良いのかな。どう考えても定年まで続けるとは思えない。早ければ来春には辞めているかもしれない。


私生活でも、旅行へ行ったり、飲みに行ったり、習い事をしたり、姪たちと遊んだり、それはそれで楽しいけど、何かもの足りない。


現状に満足できてないんだなぁ。かといって、何をしたいというのがはっきりしないから、行動もできずにいる。ただ、なんだか、もどかしい。いつも頭がもやもやとしている。


本当は就職前に留学をしたかった。今からでも留学したいとよく思う。でも、目的がいまいちはっきり定まらないので、結局踏み出せない。


もともとNGOの国際協力とかに興味があるので、ワークショップに参加してみたり、ちょっとしたボランティア活動はしてみたりしている。NGO関係に転職したいという気持ちもある。たぶん、今一番やりたい仕事。そのために、もっと勉強しようと思っている。でも、まだ転職にはふみきれない。


私はもともとキャリア志向があまりない。高校進学の時、校長先生であるシスターに「将来の夢は?」と聞かれて、「お嫁さん」と答えて叱られたことがある。バリバリの(死語?)キャリアウーマンになろうとも思わない。自分のやりたいことができれば、派遣や契約社員でもかまわないと思っている。お金のためと言うより、自分がやりがいを感じられる仕事がいい。ただ、何もせずに専業主婦というのは自分に向いてないと思うので、何かしら仕事はしていたい。


そういうと、オットにこう言われる。「公務員だからそう言えるんだよ。一般企業は甘くない。生存競争も厳しい。そんなに簡単に転職はできないよ。」
そうかもしれない。公務員をしていると、そういう感覚はかなり鈍っている。だったら、早めに厳しい社会を経験しないと、どんどん馴染めなくなるかもしれない。

私は昔から、「将来後悔したくない」と思って、今のうちにできることをやっておこくことにしている。「やらずに後悔するより、やって後悔しよう。」と。そのわりに、最近は行動ができていない。


この間久々に大学時代の友人と会ったとき、そのことを言って驚かれた。「私、将来後悔したくないなんて思ったことないよ。ただ、今やりたいことをやってる。それで充実してる。たぶん将来、『あの時はやりたいことをやってて楽しかった』って満足できると思うよ。」


そうよね。私は将来のことまで考えすぎているのかも知れない。何歳までには子供が欲しいから、今のうちに手に職を付けた方が良い、とか、
歳をとったらできないから、今のうちにこれをしておこう、とか、将来のことを考えすぎて、今の自分が本当は何をしたいのかわからなくなってる。人生設計してるつもりで、その人生設計に今の自分が潰されてる。将来後悔したくない、と言いながら、逆に、本当にやりたいことを見えなくしているのかもしれない。もっと、自分に素直になって、「今やりたいことをやっている」という充実感を味わいたい。


こういうと、自分にまったく満足できてないように見えるかも知れないけど、そういうわけではない。今まで、友達にも恵まれ、上司にも同僚にも同期にも恵まれ、何より最愛のオットがいつもそばにいてくれる。自分も家族も体は健康だし、生活に苦しんでいるわけでもない。ダイビングなどの趣味も楽しいし、おいしいモノもたくさん食べている。


今の仕事をしていると、同じ日本人でも本当にいろんな生活、家族、境遇の人たちがいて、自分がどんなに恵まれているか、つくづく実感させられる。私が今までの人生で出会ったことのなかった人種(差別的なイミではなく)の人たちがたくさんいて、驚くことがいまだに多い。私がどれだけ温室育ちだったか、ありがたくもあり、反省するべきところもある。


29歳という年齢が、いろいろと考えさせてしまうのかなぁ。でも、私は年をとることは嫌ではない。いくつになっても、輝いている人はたくさんいる。実際、私も20歳頃の自分より、今の自分の方が好き。いろいろ経験して、実りある人生にしたいなぁ。そうやって、また人生設計に押しつぶされないようにしなくちゃ。


どうも、とりとめもない文章になってしまったけど、最近心の中でぷかぷかと浮き沈みしている思いを、とりあえず日記に書き留めてみました。


コメント
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#もりぞお
『そんなあなたに、インドの洗礼をおすすめします。』(2006/08/24 22:49)


#まうまう
『ほとんどの人が同じように悩みながら生きてるんじゃないかねぇ。
私も働いてるときは同じようなこと思ってた気がする。
育児は毎日が必死で悩んでいるヒマがありましぇーん。
自分のことで悩むヒマがないよぉ。』(2006/08/24 23:04)


acos
『あゆみんの”ひとりごと。”をふむふむ、と読んできて、「29歳という年齢が、いろいろと考えさせてしまうのかなぁ」という箇所にたどり着き、そうか!まだ弱冠29歳なのか、とやけに感心してしまった。じぶんも29歳だけど。お互いずいぶん色んな経験をしてきて、ずいぶん歳をとったように感じてたけど(私だけ?)まだまだ若輩者ですな。
あゆみんのブログ見てると、すごく色々考えてるし、アクティブだし、仕事だってかなり濃い内容だと思うし(いろんな意味で)、生きてるー!充実してるー!って感じがするけど、もしかしたらもっともっと刺激がほしいのかな。頭を”がんっ”て殴られるような、既成概念を覆すような。
留学も、してみてもいいかも。私もずっとしたくて、去年ちょこっとしたけど、大学院進学と合わせて強烈な経験だった。なんかねー、私ってこんなに駄目だったのか、とか。恋人(現夫)と一緒にいられないのがこんなに辛いことだとは!とか、たくさん感じたことがあって、それらが今後生きていく上での一つの指針になってるような気がする。
長々と書いてしまってごめんね。書いてるうちにあゆみんと会いたくなったので、こっちに遊びに来てください。自転車天国だよー。一緒に旅行したいなー。それまでに筋トレしておきます。』(2006/08/24 23:13)


#axyxuxmxi
『*もりぞおさん
まさにそんな気分です。インドで「死とは転職のようなモノ」という状況に埋もれたいです。
*まうさん
そうねぇ。みんな思うのよねぇ。ただ、友人にくったくない顔で「今に満足してる」と言われると、ちょっと焦ったりみたりして。
育児に必死になれるのは、とてもステキなことだと思います。たっくんは、そんな母の愛情をいっぱいもらってのびのび育ってゆくことでしょう。
*あこ
はるばるオランダからありがとね!
そう、頭を”がんっ”て殴って欲しい。そういう体験、久しくしてないです。5年前カンボジアに行って、人生観というか物事を見る角度が少し変わったけど、それ以来いまいち衝撃が足りない気がしてます。
あこを見てると学ぶことがとても多いです。精一杯生きてる感じが伝わります。
こんどそちらに遊びに行ったら、またパンにバターをぬりながらまったり話そうね。』(2006/08/25 00:12)


#asitakayuki
『初めましてこんにちは。
あゆみさんは悪い人じゃなさそうなので、僕の知っている事実を知ってもらいたいです。
こういうことを考えながら生きている人がもっともっと健全に生きて欲しいので^^
興味があればまたコメント、メール下さい。
僕も将来はボランティアの関係の仕事をしたいと考えています☆』(2006/09/07 13:07)