さよなら、せっちゃん。。。
せっちゃん、11年間ありがとう。
一緒に歩んでくれてありがとう。
楽しいとき、つらいとき、
君はいつもそばにいてくれた。
私は君とともに笑った。
君とともに泣いた。
時には傷つけたこともあった。
重荷を背負わせたこともあった。
土足で踏み込むようなこともした。
それでも、君は何も言わず私を包み込んでくれた。
君は私の癒しだった。
最高のオアシスだった。
さよなら、せっちゃん。。。
さよなら、私の青春。。。
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そんなわけで、実家の愛車せっちゃん(セフィーロ)が明日で廃車となる。
それを知ったのは一昨日、母からのメールで。
母ぁ〜、早く教えてよぉ〜!
勝手に決めよってぇ〜!!!
不調だとは聞いていたけど、急に言われても心の準備が。。。
で、今日実家へ帰り、せっちゃんの乗り納め&お別れをしてきた。
ちなみに実家まではうちから車で15分。
以下、せっちゃんにまつわるエピソード集。
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*せっちゃんとの出会い
せっちゃんと出会ったのは11年前の春、私が大学2年のとき。
いつも中古車ばかりだった我が家にしては珍しい新車だった。
最初の印象。
「何で新車なの。。。」
私はその年に免許を取ろうと企んでいたが、親には話していなかった。
そろそろ話そうかと思っていた矢先のせっちゃん登場。
新車が傷つくからダメと言われるかもしれない。
親は、新車だからではなく「どうせペーパーになるからやめろ」と反対した。
姉がペーパードライバーだから、私も同じだろうと。
今思い返せば、暗に新車だからやめろと言いたかったのかもしれない。
でも、自分は運転に向いているという根拠のない自信が私にはあった。
そして、親を説得し免許を取得。
その時から、せっちゃんとの付き合いが始まった。
*はじめての遠出
親の予想に反し、私はせっちゃんを乗り回した。
テニスサークルの合宿にマイカーで行くことが夢だった私。
山梨での合宿に、せっちゃんを連れて行こうと計画。
でも、まだ免許を取って数ヶ月。
親が許すはずがない。
そこで、私は親への洗脳にチャレンジ。
合宿の数週間前から、会話の端々で自分の運転の上達振りを主張。
電車で2時間かかる大学まで車で通学したり、首都高速を走ったり。
ちょっとずつ距離をのばし、その度に「今日は〜まで行ったよ」と報告。
ひやっとした経験については絶対に話さない。(これが大事)
親はまんまと洗脳され、せっちゃん同伴の合宿行きを許した。
無事に帰ってこれてよかったわぁ。
*せっちゃんの入浴
大学生のころ、洗車は私の担当だった。
別に親に命ぜられたわけではない。
いつも友達とドライブへ行く前に洗車していただけ。
だって、せっちゃんの見栄えを少しでも良くしたいじゃない。
でも、気付けば私しか洗車をしていなかった。。。
就職してからは、忙しさを理由に私は洗車をしなくなってしまった。
ごめんね、せっちゃん。
*せっちゃん負傷(軽傷の巻)
あれは、忘れもしない杉並にある神○屋キッチンの駐車場でのこと。
初心者マークのくせに、車庫入れが得意と思い込んでいた私。
いつもの調子で「ちょろいもんよ」と車をバックさせた。
なぬ?
なんでこんな所にポールが立ってんのぉ〜!
駐車枠の中に、電柱のような太いポールが立っている。
ポールには、一応車がぶつかりそうな部分にマットが巻かれている。
でも、みんながぶつけるらしく、マットも破けてポールがむき出し。
マットを巻くくらいなら、ポールの存在をどうにかしようよ〜!
せっちゃんの太もも(左側後部)に傷がついたじゃない!
と言っても、やっぱり悪いのは私。
傲慢さが招いた不注意のせい。
狭い道が大好きな私は、他にもいくつものすり傷を作ってしまった。
せっちゃん、ごめん。
*せっちゃん負傷(重傷の巻)
数年前の休日出勤帰り、父親に駅まで迎えに来てもらった。
待ち合わせ場所で待っていたとき、現れたのは無残な姿のせっちゃん。
助手席のドアとその周辺が、有り得ないほどデコボコ。
なんとかタイヤがくっついているというヨロヨロ状態。
聞くと、その日の昼間事故にあったらしい。
横からブレーキとアクセルを踏み間違えた車が突っ込んできたとのこと。
ケガ人はいなかったけど、せっちゃんは重傷。
そんな状態なら、迎えに来なくて良かったのに。。。
翌日から1週間、せっちゃんは入院した。
思えば、あの頃からせっちゃんが病気がちになった気がする。
外傷だけでなく、内臓までやられていたのかもしれない。
それでも、せっちゃんは何も言わず、
私たち家族のために毎日一生懸命働いてくれた。
うちの実家近辺は車社会のため、いつもせっちゃんの取り合い。
駅への送迎、母の通勤、私の深夜出勤&お遊びなどなど。
家族一同、お世話になりっぱなしだった。
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他にも、たくさんたくさん、いっぱいいっぱい思い出がある。
楽しいとき、せっちゃんの中でたくさん笑った。
つらいとき、せっちゃんの中で何度も泣いた。
私の20代を共に走ってくれたせっちゃん。
そんなせっちゃんともこれでお別れ。
せっちゃん、心からありがとう。
天国で私たちを見守っていてください。