親友の出産。


今年9月、大学時代の親友が女の子を出産した。
出産のため那須の実家に帰っていたが、先週千葉の家に戻ってきたので、昨日さっそく遊びに行ってきた。


彼女は、私にとって一番の親友と言える。
大学は違ったけれどインカレのサークルで出会って息があい、気付けばしょっちゅう一緒にいた。
おいしいものを食べ歩いたり、悩みを相談し合ったり、一人暮らしの彼女の家で夜通し語り合ったり。
まるで彼氏彼女のようにつるんでいた。


旅行もいろいろ行った。
沖縄、北海道、卒業旅行のスペインなど。
彼女と行く旅行は、他の誰と行くより楽しい。
話が合うのはもちろん、行きたいところ、食べたいモノ、笑いのツボなどが面白いほど一緒で、気兼ねなく何でも楽しめる。


こうして、心から「親友」と言えることってあまりない。
就職し、お互いの生活環境が変わってなかなか会えなくなったけれど、離れていても自分をわかってくれる人がいると思うだけで安心できた。
そういう意味でも、彼女は私にとってかけがえのない存在。


5年前、彼女の結婚式でスピーチを頼まれた。
でも、「何を話そうかな」と考えるだけで涙が出てきてしまい何も考えられず、結局当日まで考えられずに即興で話すことになった思い出がある。


今年の7月、私の結婚式には夫婦で出席してもらう予定だった。
しかし、妊娠中の彼女は体調を崩してしまい、急遽実家で静養することになったので出席してもらうことができなかった。
本当に残念だったけど、無事に出産してもらうことの方が大切。
一つの命に比べたら、私の結婚式なんてどうだっていい。
無事に出産できることを心から祈った。


そんな彼女が、ママになった。


まだ2ヶ月にも満たない小さな命を抱き、彼女は母の顔をしていた。