日光1日目 ついにあの坂を制覇!

(走行距離53キロ、登った標高差合計約800メートル)


4年前、マウンテンバイクに乗り始めた頃のこと。彼(現オット)の知り合いの女性から、自転車でロッキー山脈を越えるため「いろは坂」で特訓したという話を聞きました。
その頃の私は、「すご〜い。」と驚きました。そんな人もいるんだぁ、と、自分にできるかどうかというより、まったくの他人事として話を聞いていました。
4年後、まさか自分が登ることになるとは想像もせず。。。


。。。


ということで、いろは坂、登ってきました。自転車で。



休み休み登ればいいやと思っていた私も、オットの「足を着かずに頂上まで行けるかな?」という挑発にまんまと乗り、足を1回も着かずに登り切りました。


体力にはまったく自信のない私。体力の限界はあっという間にやってきます。「いろは坂制覇」の陰には、3つの要素の相乗効果(?)がありました。


1つ目の要素。
いろは坂が一方通行であり、かつ2車線あったこと。
一方通行だから、下りの観光バスの威嚇にあうこともありません。2車線だから、カーブで多少大回りしても、車は私たちを避けて走ってくれます。しかも、アスファルトの質も良かったのでスムーズに走れました。


2つ目の要素。
いろは坂を登る時だけ空が曇っていたこと。
よく写真にあるとおり、いろは坂は日陰がほとんどありません。しかも、ちょうどお昼頃に走っていたため、太陽は真上。でも、運良く空が曇ってくれたため、疲労度が少なくてすみました。


3つ目の要素。
これが一番大きな理由。
オットが後ろから着いてきてくれたこと。(のろけ話というより、感謝の表明です。)
普段は、体力の差から、オットがずんずん先に行き、私は後からのんびり追いかけてます。でも、今回はオットはずっと私の後ろを走り、後ろから来る車の邪魔をしながら無口に応援してくれました。おかげで、連なる「はとバス」や、やたらとブイブイいわせるスポーツカーにあおられることもなく、マイペースに走ることができました。私に水筒を渡すため、オットに足を着かせてしまったのが申し訳ない。


こうして、なんとか制覇を成し遂げました。


実は、北海道の知床峠や山梨の松姫峠で標高差700〜800メートルは体験済みなのだけど、「いろは坂」という知名度と幼い頃のイメージが、私を自己満足させてくれたようです。


そんなわけで、少しは景色も楽しみながら、頂上の「明智平」へ到着!
やったぁ!(一気に登ったので坂の写真はありません。。。)



明智平に着くと、待ちかねたようにこの看板。



そして、もちろん、



豆乳アイスに刻んだ湯葉が入ってました。まあ、アイスにしちゃうと繊細な湯葉の風味はわからないですね。自分へのご褒美ということで。あ、オットにもあげましたよ、ちゃんと、少しだけ。


このあと、ちょっと下って中禅寺湖に着き、ちょうどお昼ご飯の時間。今日の宿の夕食が湯葉料理だと知っていながら、湯葉入り山菜そばを食べました。日光が湯葉で有名だって初めて知りました。町おこしかな。


お昼の後は、観光スポット「華厳の滝」へ。小学校の時は、水不足でチョロチョロとしか水が流れてませんでした。あんなの、滝じゃないよ。今回はどうかなぁ。。。


お見事!あっぱれ!


滝マニアの私は大喜び!


滝って、水滴(ドリッピー)の気持ちになると、すごくストレス解消になります。だから、私は滝を見るとき、ドリッピーを上から下まで目で追います。


滝を3つに割ったとして、

上にいるとき、ドリッピーは何が起こるかしりません。優雅にたゆたうドリッピー。


ひゅ〜〜〜〜〜〜〜、


どど〜〜〜〜〜〜〜ん!


無重力状態を疑似体験して、あぁいい気分♪


観瀑台へのエレベーターボーイのお兄さんが、「今日は毎秒2,5トンの水が落ちています。水量が多くてラッキーでしたね。」と説明してくれました。2,5トンと言われても、いまいち実感が沸かない。


2,5トンということは、小錦が10人分だから。。。よけいにわからない。。。


次は「竜頭の滝」。


このあと、中禅寺湖畔を走り、「戦場ヶ原」へ向かいました。戦場ヶ原の手前に、中禅寺湖の「千手ヶ浜」へつながるマイカー乗り入れ禁止の道があります。車の通らない静かな道で、オットおすすめということで、さっそく行ってみることに。


クマ出没に備え、いつも「クマ鈴」をつけてます。

ほんとに気持ちのいい道。行きはよいよい。。。

サルの後ろ姿。鹿もいました。

千手ヶ浜から見た中禅寺湖


ただし、この道、行きはほとんど下り、つまり帰りは上り。いろは坂で張り切りすぎた私の足は、すでに疲労の度を超えています。太ももの裏やヒザまでがくがく言いはじめてる。お尻もアザができてそうなくらい痛い。


「やばいかも、もう足が動かない。」
「仕方がないな。」


やさしいオットは、片手で私の背中を押してくれました。


おー、早い早い!こんな速さで坂を登ったことないよ。


日が暮れてしまいそうなこともあり、結局ほとんどオットに押してもらい、おそらく1人で登ったら2時間はかかったであろう道を30分で戻りました。ほんと、感謝感謝です。


そんなこんなで行き着いた戦場ヶ原。


こちらは「湯の湖」。本当に硫黄のにおいがすごい湖でした。


この日は「湯の湖」近くの日光湯元温泉「かつら荘」に泊まりました。夕飯の時間ぎりぎりに着いたけど、「先にお風呂に入りたい」という私たちに嫌な顔ひとつせず、どうぞどうぞと親切に対応してくれました。


お風呂は、源泉かけ流しのにごり湯。硫黄の濃いにおい。
極楽じゃ〜♪


お風呂は広くはないけれど、いつ入っても貸し切り状態だったので文句なし。いちおう露天風呂もあるし。


夕飯は湯葉料理。特に刺身湯葉がおいしかった〜♪(手ぶれでおいしそうに見えないなぁ)


もちろん、ビールで乾杯!いろは坂制覇で、もうこの旅行の目標が達成された気分。温泉で足をよ〜くマッサージ。五体満足に感謝しながら。


しかし、もっと過酷な坂が、2日目に待っていました。。。


コメント
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shina_pooh
『・・・ドリッピーの気持ちになって滝を眺める人を初めて知りました。。。さすがあゆみん。無重力状態を疑似体験って・・・でも楽しそう。次回体験してみます。湯葉料理も美味しそう。』(2006/09/08 06:44)

●axyxuxmxi
『*しなさん
もともと、滝が大好きです。日本100名瀑もいいけど、無名の滝の「けなげさ」にも感動します。
ドリッピーを目で追うと、迫力ある滝も意外とゆっくり水が落ちてるのがわかるよ。』(2006/09/10 20:02)